いぬのしつけでお困りの方々は少なくないと思います。テレビ番組などは仔犬の愛らしい一面のみを拡大してみせるので、ぬいぐるみを買うように仔犬を買ってしまう方々も、同様に。
その証拠に「犬のしつけ」に関する窓口が、たくさん用意されています。需要があるから供給もあるわけです。教室や訓練所、書籍にDVD、メルマガ、専門サイトと、ぼんやりと思い浮かべただけでもこれだけあります。と同時に、いぬのしつけに失敗した方々が辿る、飼い主と愛犬の悲しい末路話も山ほどあります。道路脇のガードレールにつながれたまま、数日間...

私も過去に、「柴犬のしつけ(http://dogsitukesiba.freetalker.info/)」という記事を書き、指を噛まれて３針縫ったことを告白しました。唸る、吠える、噛むの３点セットです。「いぬのしつけ」に失敗した側です。お散歩で出会うワンちゃんたちが、お利口さんにしているのを目にすると、少し恨めしく思ったりもしました。犬も私も劣等生のように心が荒れ果てていました。うちと向こうさんと、どこがどう違うのだろう・・・。疑問に解答するため、ドッグトレーナーに教わり、大学の獣医学部の先生に...

「いぬのしつけ」について。結論は、先の記事（「柴犬のしつけ」）にも書いたとおり、発言する人によって意見が大きく分かれています。良いと悪いとが逆転している場合も珍しくありません。つまり結論は「ない」ということです。「いぬのしつけ」に正解はないということなのです。もちろん、ドッグトレーナーさんにしても、大学の先生にしても、自信をもって自説を唱え、実践しているわけですから、個々においては正解なのです。けれども、その１つひとつを真面目に聞いて、やってみて、どうも違うなあという感覚が、いつもどこかで漂って...

ではどうすればいいのか。「いぬのしつけ」にお困りの方が、もしこれを見ているとすれば。藁にもすがりたい気持ちでしょうから、「いぬのしつけ」に失敗した私が必死で情報をかき集めたときのように。
100 パーセントの「いぬのしつけ」指南書（指南してくれる人）を探してしまうのです。救世主の教祖を待ちわびる信者のように。こちらの状況と完全一致であれば、それも不可能ではないでしょうけれども。評判のよい窓口を探して門戸を叩いてみるのも、だから、間違いではないのです。犬と飼い主の関係が改善されてしまえば理屈はどう...

なんでもないと飼い主が解釈すれば、そこは説明しないし、問題の根っこにつながるような原因だとすれば、トレーナーさんなり大学の先生なりは、説明がないので把握しようもないわけです。それでも一般論として、あらかじめ用意された雛形に沿ってのアドバイスや訓練などで、いくらかは改善が見込まれるかもしれません。ですが問題の根っこを捕まえていない限りは根本からの掘り起こしがなされず、いつまでもその気配が残るという、悪循環はそのままです。
けっきょく飼い主が気づいてやり、その子独自の改善策を見つけていくより他に方法...